流星群の夜には。

大学院生のもやもやモラトリアムの中で、考えたことをつづります。

バレエ「ドン・キホーテ」素人なりの感想。

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

 

始めてみたものの、やっぱり何書いたらいいんだか…な感じが否めないので、お題を借りてみた。

 

はじめてのバレエ

午前中にちょっと研究室に寄って課題を進めたあと、新国立劇場にて、はじめてバレエを観た。(GWもまるっとは遊べない、大学院生の悲哀…泣)

 

2016.5.5 新国立劇場 

バレエ「ドン・キホーテ」@オペラパレス

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大きくくくって言うところの「舞台芸術」が大好きで、オーケストラ・ミュージカルからコンサートやライヴ・ロックフェスまで、何でも大好き。

観ている・聴いている間は、別の世界に行って夢中になって、色んなことを忘れられるし、終わった時には、活力のようなものがじわじわと湧き上がってくるから。

あとは、単純に音楽というものが大好きで、ずーっと浸っていたいなって思うから。

 

バレエを習うことは小さい頃からの憧れだったのだけど、幼いなりに、家庭の経済状況とか、他のお稽古事との時間の兼ね合いも理解して、強く「習いたい」とは言えなかった。

大学生になってからジムの講座で始めたんだけど、これがすごく楽しくて。

全然踊れなくても、バーレッスンやってるだけでも楽しいのです。

(少し体が引き締まったし、何より姿勢もよくなった気がする!)

あと、音楽も素敵なのが多いし。

いつか、プロの舞台を観たいなってずっと思っていた。

 

少し前、勉強疲れとか友人がした「それ聞きたくなかったよ…」的な話しとかすべて重なって、すっかり具合が悪くなってしまった。

何か気分転換しなきゃやってらんない!ってところに新国立劇場

U25優待メンバーズ(アカデミックプラン)」

(webで登録するだけなので、おすすめです)

のお知らせが来て、「えいや!」とばかりに、チケットをぽちってしまったのだ。

 

前置きが長すぎたけれど、素人なりに、感じたことを書き留めておこうと思う。

 

ドン・キホーテという演目について

ドン・キホーテと言えば、キトリのバリエーション!ってくらいのイメージしかなかったのだけど、観てみて思ったのは、

とってもストーリーが分かりやすい。

バレエ鑑賞初心者むけの演目として、紹介されることもあるみたい。なるほど。

ざっと予習していっただけでも、ストレスなく話の筋を追うことができた。

衣装できっちりキャラクターを判別できるのもよい。

キトリの赤いお衣装がかわいいんだなぁ。

ドン・キホーテ」ってタイトルだけれど、彼が冒険の途中で出会った人々にスポットライトが当てられているので、なんというか、サイドストーリーみたいな面白さがあった。

あと、

音楽がいい!!

スペインの明るい太陽を思わせるような、快活な音楽が多くてうきうきしました。

(変な話、素人が観ても眠くなりにくいと思う笑)

演奏は東京フィルハーモニー交響楽団だったのだけど、素晴らしかった。

ダンサーと合わせるのって、難しいんだろうけど。さすがでした。

 

身体表現

 ミュージカルはセリフや歌詞でもって、ストーリーや心情を理解していくことができるけれど、バレエって身体の動きだけでしょう?どんな感じなんだろう?ってところがずっと不思議だった。でも、

身体でここまで、表現できるんだ、伝わってくるんだ!

 っていうのが、今回、一番の驚きだった。すごいなぁ。

私は、特にJPOPを聴くときなんかは、音楽は「歌詞ありき」って考えてきたところがあったので。

 

 

言葉がなくても、表せるものは幅広いのだなあと気づかされた。

メインで踊っていない人たち(例えば、広場の群衆とか)も、絶えず動いて、何かを表現していた。隣の人と談笑しているふうだったり、わっと驚いた顔をしていたり…

表現のツールは言葉だけじゃないよってことは、頭では理解してたつもりだったけど。それを実感できたのは初めてだった気がする。

 

プリンシパル 米沢唯さん(キトリ役)

最後に、この方について書かずには終われないってくらい…

ダンサーのみなさんは、もちろん、どの方も素晴らしくて、ほれぼれするような美しさなのだけど、もう、この方は素人目にも群を抜いているのが分かった‼‼‼

キトリのちょっとお茶目さんな演技が軽やかで、飄々としているけれど、テクニック的にはものすごいことをやっているっていう。

私は特に第1幕のキトリのバリエーションが大好きで、Youtubeで観たりしてたんだけど、生で観るとやっぱり鳥肌ものでした。

で、最後。第3幕ラストの連続のターン…

 

踊りを観て、初めて泣きました!

 

はい、自分でもびっくり笑 舞台を観に行って泣くときは、ストーリーや好きなメロディに感動することが多いので。

人の身体の動きが美しすぎて涙が出るっていうのは、新鮮な体験でした。

米沢唯さんのお名前は覚えておいて、また、出演される日に行けたらいいな~♪

 

まとめ

とりとめもなく書きましたけど、

バレエ鑑賞、はまりそうです。

オペラシティや新国立劇場の建物の雰囲気も素敵だったし…学生券なのでリーズナブルな鑑賞なんだけど、雰囲気だけでも、リッチな気分になれちゃうのも良かったり。

当初の目的、「気分転換」も存分にさせていただきましたとも。

舞台を観終わった後って「よし、明日からもがんばるぞー」って思ってしまうの。

なんでなんだろうな。不思議な力ですね。

 

GWももう終わっちゃいますけど。

みなさま、よき週末を。